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学びへの
私たちの
​思い

1 / 学びのワクワクをすべての人に

2 / 重要視する5つの領域について
3 / アートワークについて
4 / 目指したい人としてのあり方

学びのワクワクをすべての人に

学びや成長は、人の本質的な幸せの1つです。
新しい知識を得たときの興奮や、複雑な内容が頭の中でスッキリ整理されて理解できたときの快感、昨日までできなかったことが上手くできるようになったときの喜びは、何にも代えがたい充実感をもたらしてくれます。

また、個人の学びや成長は、豊かな社会の基盤でもあります。市民ひとりひとりが知性や教養を磨き、職能を高め、お互いにより大きな貢献をし合うことによって今日の繁栄が生み出されています。

悲しいことに、学びに積極的な日本人は現状では決して多くありません。個人で社外学習や自己啓発を行っていない人は半数にのぼり、企業が従業員の学びに投じる額も日本は最低水準です。高校や大学を卒業してからも意欲的に学び続ける人がマイノリティになってしまっています。

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しかし、21世紀は科学技術が加速度的に発展し、数年単位で社会や生活を大きく変え続けていきます。絶え間ない社会の変化は、学びの習慣がない人を容赦なく置き去っていきます。個々人が職能をアップデートできなければ社会全体での生産性も上がらず、社会全体が貧しくなれば、最終的には個々人の生活の苦しさとして跳ね返ってきます。

また、長年英語教育の分野で事業をしてきた立場からの懸念もあります。日本では、英語学習の考え方やメソッドについての誤った認識が広く根付いてしまっています。「ネイティブとの英会話が一番!」「聞き流し学習で効率的に伸ばせる」といった科学的に誤った言説に惑わされ、貴重な時間やお金を非効率な学習方法に投じてしまっている方がたくさんいらっしゃいます。日本人の英語力の低さの原因の1/3は、学習法が間違っていることにあります。(残り2/3は、英語と日本語の言語的な距離が遠いためそもそも習得が大変であること、日常生活や職業生活の中で差し迫った必要性を感じづらいことです。)

科学技術がものすごい速度で発展し、グローバル化の波が否応なしに押し寄せる21世紀にあって、日本の豊かさを支えるのは、個々人の学習・成長意欲と異文化コミュニケーション能力です。

自己啓発も、語学の学習も、ときに退屈で根気が求められます。日々仕事やプライベートのあれこれで忙しい中で、退屈でしんどい学習に時間を割くのは容易なことではありません。忍耐力や意志力を振り絞ってなんとか勉強するのではなく、探究心をくすぐられ、成長にワクワクし、心から「学びたい!」と思えるような学びの体験を届けていく必要があると信じています。

REALプログラムは、人類史から最先端の科学技術、個人のライフハックから未来の社会課題まで、幅広く興味深いテーマを英語で楽しくわかりやすく学ぶことができる教材です。また、外国語学習の科学にもとづき、もっとも効率的に学習を進めることができる教材設計になっています。

「学ぶのって楽しい!」と思える人が一人でも増え、一人ひとりの心も社会も豊かになっていけば素敵だなあと思っています。
誰もが明日を楽しみに生きられる社会は、一人ひとりが学びと成長にワクワクを感じ、お互いにより大きな貢献をし合うことで達成されると私たちは信じています。

私たちは、「英語で楽しく教養を身につける」教材を届けることで、一人ひとりが知的好奇心を燃やして、学び成長しつづけることを生涯楽しめる豊かで活き活きとした社会に貢献します。

重要視する5つの領域

HOMEの背景にもなっているこのイラストの5枚の花びらは、Rippleが大切にしている5つの学びの領域—アート、人類史、サイエンス、テクノロジー、持続可能性—をそれぞれ象徴しています。

芸術には、単に絵を描いたり鑑賞を楽しんだりする以上の可能性があります。芸術に親しむということは、バイアスを外して対象を観察し、実現したいものを思い描き、自分の考えや理想を形にして伝えるということでもあります。観察力を鍛え、感性や美意識を磨き、みなさん一人ひとりがよりよい未来の描き手として活躍するための力を育んでくれるのがアートの世界です。

アート -Art-

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人類史 -Human History-

現代は過去からの積み重ねの上に成り立っています。今のあり方を正しく理解するためには、今がつくられた過程である歴史に目を向ける必要があります。
また、人類はどの時代、どの地域でも、似たような失敗や成功を繰り返してきました。「ヒトとはどのような生き物か?」「ヒトが寄り集まった社会とはどのような性質のものか?」という問いと考察は、みなさんの洞察力を高め、様々な分野で成功する基盤になります。

科学 -Science-

科学は私たちの現代社会の欠かせない基盤です。最新端末から食べ物まで、日々のあらゆる場面で、科学的な知見の積み重ねが私たちの社会の豊かさを支えてくれています。また、サイエンスは、私たちが直面している大きな課題を解決するための鍵でもあります。100億を越える未来の世界人口に十分なエネルギーや食料を届けるためには、今以上に効率的で環境負荷の小さい方法を編み出さなければなりません。科学への関心とリテラシーは、よりよい未来社会の欠かせない1ピースです。

技術 -Technology-

私たちの社会や生活を変化させていく根本原因は、突き詰めれば技術発展です。歴史を通じて、社会構造や政治体制、人々の生活が大きく変化したタイミングには、必ず大きな技術発展が要因として隠れています。
21世紀は加速度的に社会が変化し続けている時代です。10年後、20年後の社会のよりよいあり方を考えるには、歴史や芸術で育まれた洞察力を駆使しつつ、技術発展の様相を追っていくことが何より大切です。

持続可能性 -Sustainability-

私たちの社会は、生態系の崩壊や気候変動などの地球規模の大きな危機に直面しています。
今この瞬間の私たちの豊かさも損なわず、未来の世を生きる人たちの豊かさも保障していくことは、市民一人一人の責務です。過去に自然破壊で崩壊した文明から歴史的な知見を得たり、問題解決の鍵となる科学技術の可能性に触れたりしながら、よりよい地球の未来のためにできることを考えていきます。

アートワークについて

私(代表・若尾)の大好きなイラストレーターの方の一人に、ASIAN KUNG-FUのCDジャケットのイラストなどでおなじみの中村佑介さんがいらっしゃいます。各エピソードのアートワークは、彼の作品からインスピレーションを得て若尾が描いたものです。


中村さんが手がけられた高校の音楽の教科書(教育芸術社)の表紙イラストをはじめて見たとき
「こんなワクワクする教科書で学べる高校生たちが羨ましい!」
と強く感じたことを今でも鮮明に憶えています。

私たちの理念は、すべての人が居場所と生きがいを得て、明日を楽しみに毎日を生きられる世界をつくることです。そのために、教育という文脈で「学びのワクワクをすべての人に届ける」ことをミッションとしています。

教材としての質や使い勝手が良いことは大前提で、そこに関しても私たちは妥協するつもりは一切ありません。最高の学習体験を届けられるよう全力を出し続けていきます。しかし、ただ無機質に効率的な学びを提供するだけでなく、みなさんの心が踊り、探究心に火が灯るようなきっかけを届けたい。

教材のサムネイルは、私たちとともに学んでくださるみなさんにとって知的探究の旅の入り口となるものです。各エピソードの楽しさや興奮が伝わるように、ワクワクした気持ちで学びの時間に没頭してもらえるようにと願いながら描いています。

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皆さんとともに目指していきたい人としてのあり方

「強く、優しく、美しく」

「強く」=

  1. 複雑で残酷な現実から目を背けずに真実を探求し続ける勇気と知性

  2. 自分の弱さや至らなさを認めて直視することができる心のしなやかさ

  3. 自分や周囲の人たちの幸せを守り、豊かな社会を実現するための強さを育んでいく向上心

「優しく」=

  1. 理を尽くすだけでなく、相手の感情的な側面にも配慮した接し方ができる深淵なコミュニケーション能力

  2. 個人を責めるのではなく、罪や失敗を犯してしまった背景や構造的な原因に思いを馳せることができる温かい洞察力

  3. 才や強さに傲らず、環境や機会に恵まれなかった人の境遇やつらさに思いを寄せ、かれらの幸せを願い、正しい道を歩めるよう優しく見守っていく本質的な謙虚さ

「美しく」=

  1. 他人の喜びを自分の喜びと感じ、目の前の人にどんな価値を届けられるかをつねに考えることができる心の習慣

  2. 人としての正しいあり方、豊かで幸せな社会のあり方を考え続ける思考習慣

  3. 人や社会のあるべき姿への信念を持ち、どんな状況でも曲げずに貫き続ける美しい生き方

強さや優秀さは絶対的なものではありません。
どんな特徴が有利に働き、強さとなり、才能と見なされるかは環境次第です。たまたま自分が持っている特徴が、たまたま生まれ落ちた環境や価値観の中で有利に働いているということでしかありません。いま恵まれている人も、環境や価値観の変化、ちょっとした不幸によっていつでも逆の立場になり得てしまいます。

そして、強さや優秀さは天からの賜りものです。
心の強さや穏やかさは、優しく穏やかに接し心理的安全性を与えてくれた家族や、つらいときに寄り添ってくれた周囲の人たちのおかげです。すばらしい才能や努力できる性質は、遺伝的要因や、たまたま出逢った人や本や機会、好奇心の芽を摘まず、可能性に蓋をせずに接してくれた大人たちのおかげです。
逆に、つらい状況、恵まれない状況にある人は、本人の努力や創意工夫が足りなかったのではなく、生まれ落ちた環境や与えられた機会に恵まれなかった人たちです。
いまあなたが享受している強さや才能、努力できる性質は、そっくり全部あなたの功績ではなく、多かれ少なかれ周囲から与えられたものです。

人よりも多くの才に恵まれた者は、その力を世のため、人のために使わねばなりません。
天から賜った力で人を傷つけること、私腹を肥やすことは人のあり方として美しくはありません。
世界から与えられたものを世界に返していくこと、強き者が弱き人を見守り、ときに手を差し伸べてともに生きていくことはこの世の摂理です。

生きていれば、楽しいこと、嬉しいことばかりではありませんし、すべてにおいて強く完璧な人はいません。

つらいこと、心が折れそうになることもありますが、自分自身や大切な人たちの幸せを守っていけるよう、もっともっと成長していきましょう。
世界の複雑さ、知らないことの多さに打ちのめされそうになることもありますが、ヒトや社会やこの世界についてより深く正しく理解できるよう、学び続けていきましょう。
追い詰められて自分を曲げてしまいたくなることもありますが、思いやりと優しさを忘れず、人としての美しいあり方を守り抜いて、たくましく生きていきましょう。

本当の幸せや豊かさとは何かを考え続けながら、すべての人が明日の朝を楽しみに生きられる社会をみなさんと一緒につくっていけることを願っています。
 

​若尾和紀

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